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No.96 2010年2月 1面
 
またもや異常な白煙が立ち込めた! 【野田市議会2009.12.11一般質問4】
即刻稼働停止に!
(有)柏廃材処理センター(産業廃棄物処理施設)

 11月14日(土)午前9時20分頃に視界不良になるほどの異常な白煙が、柏廃材処理センターから出ました。あたり一面まっ白になり、胸がしめつけられるような異臭で、地元の人は外にいられなくなり室内に避難しました。呼吸がおかしくなり、動悸が2時間ほどあった人もいたそうです。消防車が出動しましたが、7月30日の白煙があがった時と同様に、火事ではないために県と市に連絡しただけでした。県のパトロール班が12時頃到着した時には、「臭いは確認したが、異常はみられなかった」ということで終わってしまいました。到着まで2時間以上もかかり、毎回すぐに対応出来ない状況が続いています。「今回の原因は、柏廃材処理センターが点検をするため、温度を下げるのを丁寧に操作しなかったため起きたことだが、起こってはいけないことだ」と県の担当者は言っていますが、市は「それが有害であるとは言えない」と12月議会で答弁しました。地域の人が異臭で避難しなければならなかったりする事態や健康に被害が出ている状況を市は重く受け止め、稼働を一時停止にすべきではないでしょうか。

42%もの人に健康被害 いまだに原因究明すすまず
 野田市は柏廃材処理センターの半径500メートルの範囲に健康調査を実施しました。(9/10と9/11)市民への配布枚数339枚中、回答枚数276枚で回収率は81パーセントで、そのうちの42パーセントのほとんどはのどや目、鼻の異常を訴えてました。半数近い人が健康に異常を感じているのに、市は県知事宛てに報告して「調査指導のお願い」をしただけに終わっています。

なぜ市は県と協定を結んで立ち入り調査をしないのか!
 県との協定を結ぶように12月議会でも再度取り上げましたが、市長は県任せにして立ち入り調査権を申し出ることもしていません。これだけの被害が出ていることがはっきりと数字にも表れているのですから、稼働停止にして市も立ち入り調査をして原因を究明していくべきです。今、直接的に体に異常を感じなくても、目に見えない形で体に有害物質が蓄積されていく恐れがあると専門家も指摘しています。事故が発生しても稼働し続ける柏廃材処理センターが早急に稼働を停止するように、被害者の会と11月24日県に申し入れ、12月1日に市長宛てに要望書を提出しました。
(岡田さわこ)


市民からの批判逃れだけの議員定数削減は問題だ!
 今年5月の野田市議会議員選挙から、議員定数が4人少ない28人となる事が12月議会で決まった。地方議会の議員定数は国勢調査人口をもとに地方自治法で定められているが、定数以下なら条例で人数が決められる。しかし野田市は合併後関宿地域の議員が減り、今後偏りが起きる事も考えられる。さらに地盤や知名度のない新人が議員になるのも難しくなり、多様な市民意見が反映されず、議会の機能低下が心配だ。
 財政問題なら、議員報酬の削減でも可能だった。12月議会には、市長・副市長・教育長などの10%報酬削減があったので、議員報酬も合わせて削減すれば、人数を減らす必要はないと市民ネットワークは発言してきた。
 何をやっているのかわからない議員、議会が機能していないという市民感情は確かにある。しかし、議員削減により市民の厳しい批判を和らげようなどと考えず、市民の失望感を払拭するよう、議会や議員の活発な活動によってその存在価値を示すことが必要だ。
 現在野田市議会では、議会基本条例策定をめざし始めたばかり。市民が直接関与できる議会や、夜間休日議会等、市民の真の利益に繋がる取り組みが必要だ。このような意識のない議員は、いらない事になるが。
(中井洋子)
 
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