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No.94 2009年8月 3面
市民ネットワーク 6月議会レポート
岡田 さわこ
驚愕の市長答弁
「既存の学童の保護者 合意は必要ない」

 七光台学童保育所では、児童数が増え、施設の整備と過密状態を解消するために保護者は分割を要望してきましたが、4月17日の2回目の説明会では、分割をするものの、委託を同時にすすめる方針を、市は依然変えようとはしませんでした。

保護者「1年生は、子ども館利用者の邪魔にならないように、高い段のげた箱を使わせているので危険です。テラスに作ってほしい」
児童家庭課「テラスにげた箱を作るには県の許可が必要で、当初より予算がかかるので難しい」
保護者「第2学童を2階に作るのはセキュリティから見ても問題です。1階には出来ないのですか」
児童家庭課「細かな対応はこれから考えていきます」
保護者「分割は必要です。でも今ある学童の質を保つならば、委託をなぜする必要があるのでしょうか。学童は子どもたちにとって第2のおうちで、指導員はお母さんであり、子どもたちとの人間関係があります。継続した保育を行うためにも正規職員にしてほしい」
児童家庭課「あくまで市の方針なので、全体のバランスを考えていきます」
保護者「委託先と市が決めている社会福祉協議会にどのような学童保育をめざしているのか具体的なプレゼンテーションをしてもらい、保護者の考えも伝える場をもってほしい」
児童家庭課「次の機会に盛り込んでいきます」

 このようなやりとりを終えて保護者は市の不十分な対応に、再度5月8日に要望書を提出しました。しかし、市の回答は分割と委託を強行する考えが変わっていないことから、この要望書への具体的な回答はなく、まったく不誠実なものでした。保護者の声を無視したとしか言いようがありません。

岡田 保護者の要望書に対して、なぜ具体的な回答をしないのか明確な理由をお答えください。
市長 分割は新たに学童を設置する考え方であり、既存の学童の保護者の合意はいりません。委託は社会福祉協議会にしていきます。
岡田 まずは、分割について保護者、学童指導員と十分話し合いを行いながらすすめていくべきです委託を社協にする場合に、子どもたちへの影響を考えて、希望する指導員は100%社協に採用される保証があるのでしょうか。
市長 社協の人間ではないので申し上げられません。社協が考えていく話です。
↑市の責任放棄だ

岡田さわこのコメント
 学童保育は、子どもたちを第一に考えて保護者、指導員、市が十分に合意をしながら築いていくものです。しかし、市長は「既存の学童の保護者の合意はいらない」と保護者の要望を切り捨てる方針を全面に出してきました。これを認めるわけにはいきません。今後も保護者や指導員とともに問題点を明らかにしていきます。


市報は新聞折り込みにして!

 野田市は毎月1日と15日に市報を発行しています。しかし、自治会を経由するために発行日より早く届いていたり、遅れたりしていることをよく聞きます。市の情報を市民が知るのにタイムラグが生じることはあってはいけないことです。
 また、自治会に入っていない市民が市に問い合わせをしたところ「自治会に入るか、公民館やコミュニティセンターに取りに行ってください」と言われたそうです。「自治会は、あくまで任意の団体です。市報を受け取るために入れと言われるのはおかしい」引っ越してきたばかりの市民からは「近所で4、5件まとまれば市報を届けると言われても知り合いもいないので無理です、柏市は新聞折り込みでした」と意見が寄せられました。
 千葉県内の34市のうち、自治会などを経由している市は、野田市、南房総市、いすみ市、勝浦市、館山市の5市のみでした(野田市以外のこの4市は人口が約2万から4万人)。あとの29市はすべて新聞折り込みです。
 自治会を経由すれば、仕分けをする人や届ける人の負担があること、情報が同時に市民にいくことが出来ないことが問題です。市報を新聞折り込みにしているほとんどの市は、新聞を取っていない世帯に郵送かメール便、新聞店などによるポスティングをしています。自治会はあくまで任意の団体で、市の責任でやるべき仕事の請負団体ではありません。
 野田市も新聞折り込みにするべきではないでしょうか。




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