みんなで 核廃絶!! Part3
ピースのだ 槌田 春美
『六か所再処理施設稼働中止を求めて』

 『ピースのだ』は、12月野田市議会宛に「六ケ所再処理工場の本格稼働の中止を国に要望する意見書」の提出を求め陳情を行いました。(以下要旨)

 青森県六ケ所村の再処理工場《設置者:日本原燃(株)》は、昨年から最終準備段階であるアクティブ試験を行っており、2008年2月に本格稼働を予定しています。本格稼働すると、日常的に放射能が空と海に放出されます。その量は原子力発電所から漏れ出る1日当り放射能の約300倍に相当。周辺の農作物の放射性炭素濃度は自然放射能の約2倍となり、魚介類からも放射能が検出されます。こうした食品の放射能汚染は、原発の通常運転では考えられないことです。再処理工場の海洋放出口付近からの漂流試験では、親潮に乗り千葉県千倉まで汚染が到達することが判っており、市民の食卓が心配されます。これらの食品汚染は、風評被害とともに青森県の農・漁業者の生活を脅かします。また、万が一にも重大事故発生の際の影響はさらに深刻です。再処理工場から南24kmには米軍三沢基地があり、すでに明らかな断層の存在による直下型地震の被害も甚大です。六ヶ所再処理工場から野田市役所までの直線距離は570kmです。野田市民にも大きな問題ではないでしょうか。
 これまで稼動中止を訴え署名活動をしてきた市民ネットワークは賛成しましたが、議会では否決されてしまいました。( 新社・共産・民主も賛成) 野田市は本気で市民を守る意志があるのでしょうか。市民の皆様はどう思われますか?


ユースホステルの旅

 皆さんは、ユースホステル(以下、YH)を御存知でしょうか?世界各地にあるのですが、私自身4年前まで存在すら知りませんでした。
 地方を巡る旅が大好きな私の宿は、いつもビジネスホテルでしたが、移動方法を速達から鈍行に変えたことで(今でいえば、スローライフというのでしょうか)、連泊しながら旅をする必要から安宿を探していました。
 ある年、秋の気配漂う北海道に行った時に出会った宿が初めてのYHでした。夜8時に到着した時、何人か広間で談笑していました。不安を抱えつつ案内されたドミトリー(男女別相部屋)に行き、荷物整理しながら一夜を共にするホステラー(宿泊者)と言葉を交わすうちに不安が消え、これまで自分になかった新たな旅の楽しみができました。 会員としてYHを利用するようになると、雰囲気の良さに何度も驚かされました。ペアレント(マネージャー)やホステラーが持参したお酒やお菓子が振舞われたり、夕食後にペアレントが温泉ツアーを実施し、移動中、ホステラーとの談笑。農園で育った蜜柑を頂戴したり、チェックアウト後にホステラーに誘われ、谷川岳や宝川温泉に連れて行ってもらったり、など。こんな素敵な体験は、ビジネスホテル利用では決して味わえなかったでしょうし、ホステラー同士のふれあいは値段で測れるものではないでしょう。
 会員になって思ったのは、YHが見ず知らずの方々に優しくなれる場所になっていること、それは、泊まり合わせた誰もが他人とのふれあいを通じ、その人自身が持つ長所が発揮され、人に対する思いやりを育む場所として機能しているからです。元気を貰いに行くこと、それが私のYHの旅なのです。時代遅れと言われるかもしれませんが、国内には、こんな素敵な宿がまだまだ残っているのです。
※YHについては、会員向け雑誌『とらいべる』は、南図書館・せきやど図書館にあります。
M・O(上花輪在住)






前のページへ