リサイクルせっけんを使う暮らし Prat2
NPO法人せっけんの街 二日市 明子

 せっけんの始まりは石器時代ともギリシャ時代とも言われ、獣を焼いた後の土は汚れを落とす不思議な力がありました。獣から落ちた「脂」と「灰」のアルカリが自然に反応し、その結果せっけんができたのです。特に「サルプの丘」の土は有名で、「ソープ」の語源になったといわれています。
 動植物の油脂とカセイソーダ等を加熱しただけのせっけんは自然界で分解され易く、環境・人体にとって負荷の少ないものです。一方、合成洗剤は第二次世界大戦の前にドイツ軍がせっけんの原料を食用にしたため油が足りなくなり、石油に濃硫酸を化学反応させて作り出したのが始まりです。今売られている洗剤のほとんどは合成洗剤で、最も身近にある化学物質といえます。合成洗剤の合成界面活性剤や助剤(蛍光増白剤・漂白剤)は分解されにくいため、河川を汚染し皮膚を通してさまざまな障害が指摘されてきました。発ガン性・肝機能障害・催奇性・精子に及ぼす害、そして目に見え易い障害としては手荒れ・肌荒れ・オムツかぶれなど合成洗剤が原因ではないかと思われる症状がたくさんあります。アトピー性皮膚炎の悪化も合成洗剤の影響ではないかと言われています。
 最近では植物油を使った合成洗剤もありますが、合成の界面活性剤を使っている以上合成洗剤に変わりはありません。ここへきて業界も水生生物への有害性を認め始めました。
 自分たちの健康・自然のサイクルを守り、環境にやさしい生活を送るために今すぐ私たちにできること───成分表示欄で「せっけん」か「合成洗剤」かをチェックし、食べ物同様できる限り化学物質を使わない生活を始めてみませんか?


行政は誰のためにあるのか! 何を考えているのか!
 皆様ご存知ですか? 工業団地でもない住宅地「みずきの街」小学校の南側に、高さ50m(市役所の約1.5倍弱)、幅120m、長さ190mに及ぶ延床面積約4万坪にもなる超巨大物流センターが建設されるという話。搬入、搬出路は「いなげや」から続く多くの住宅、公園、みずき小学校等が面する住民生活の中心をなす道路以外にありません。ただでさえ慢性的渋滞が始まっており、そこに膨大な数の大型トレーラー等が24時間昼夜を問わず往来し、更なる大渋滞を引き起こし、その結果登下校時の交通問題や事故、騒音、振動、排気ガス公害、住宅・道路の沈下等々環境悪化は「みずきの街」だけでなく、地域住民全員の生活権の侵害です。この様な理不尽な建設を許可、容認しようとする公団(現UR)、市の対応はとても理解し難く、許しがたい暴挙といわざるを得ません。
 「大規模物流センター建設反対連絡協議会」は、建設計画を白紙撤回させる運動を立ち上げ活動しています。皆様にご理解を戴き、ご支援、ご協力を宜しくお願い申し上げます。
大規模物流センター建設反対連絡協議会
河住 満(みずき在住)




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