市民ネットワーク 9月議会レポート

中井 洋子
「生ごみは流して簡単」本当に大丈夫?
 現在、市内で売り出している大型マンションは、台所の排水口から魚や鳥の骨・貝殻など生ゴミなら何でも流せる というディスポーザーを目玉としています

中井 流域下水道を管理する県は、バクテリアなどの生物処理装置付のディスポーザーならOKとしています。しかし生ごみを排水口から流してしまうこの装置は、まだ普及して10年足らずで浄化槽のような水質検査の義務付けもなく、環境負荷の面からも大変グレーゾーンです。下水道管の腐食や汚水による処理費にも影響があります。
 マンションから排出される生活雑排水の水質検査を義務づけるなど、条例を整えてから認めるべきではないでしょうか。
市長 近隣市でも認めています。
中井 この装置は家電製品か排水装置なのか、監督官庁も定かでない法の隙間にある状態です。無秩序に普及させるのは問題ではないか。市は8年前にディスポーザーつきマンションは「排水設備として多くの問題がある」ので計画変更をさせた経緯があります。その時と何も変わっていない、同じではないですか。
市長 必要以上の規制は問題。
中井 ごみの流れも違います。「生ごみは流さない、油もふき取る」と環境を重視し、コンポスト助成金などで資源循環型を進めてきましたが「生ごみと関わらない処理」についてどう市民に説明するのか、また全部台所の排水口に生ごみを捨ててしまえば総量が少なくなりますが、ごみ袋の枚数は?
市長 ごみ減量策につながる方法です。またごみ袋は一世帯の人数で決められている同じ枚数です。

中井洋子のコメント
 海外では対応できていますが、日本の下水道施設は生ごみの処理を想定して造られていない。この装置を認めるなら条例などである程度の規制をするべきです。


意義あり!
05年度野田市決算

 市民の要望や声が反映された税金の使い方となっていたか、10人の委員で審議します。05年度の実質収支は黒字でしたが、将来にわたる実質的な財政負担比率は5.1%増え207.1%(平均150%位)、国依存の借金が増えた自由度の利かない財政運営でした。

市長の政治姿勢
 ・市長交際費480万円は近隣と比べて桁外れに高く、流山の4.8倍・我孫子の6.4倍・松戸の4.8倍・柏の3.3倍! しかも用途は公開されていない。また泊りがけで温泉地に行く自治会長会議は、職員7人が同行し近隣には見られない税金のムダ使い。
 ・医師会515万円、歯科医師会へ109万円の根拠のない補助金。

福祉
 ・近隣氏で1番の高齢化率17.56%。しかし介護認定率は12.87%と前年よりダウン。認知賞の実態把握ができていない。
 ・増加している生活保護世帯や、高齢者や障がい者の業務に当たるケースワーカーが不足。
 ・母子自立支援員を増やし、民生委員や児童相談員の兼務はやめて子育て支援の強化が必要。増えている児童虐待に専任体制を。

環境行政
 ・三ツ堀自治会との裁判の和解金760万円は、市が非を認める話し合いをすれば不要だった。
 ・野田の清掃工場の修繕費用は年々増加で、年間1億5千万円以上。公共施設の耐用年数からも計画行政で行うべきだ。

教育行政
 ・公民館のテレビは「今後購入しない、ビデオデッキを使っていた市民はスクリーンプロジェクターを使用して」というが、予約をして社会教育課に借りに行っても、誰もが使いこなせるか疑問。効率優先で高齢化に合わせた市民サービスになっていない。

個人情報保護
 ・国勢調査に関しては、暮らし方の変化やプライバシー保護の意識から全国的に調査の難しさが指摘されているのに、行政報告書の「非協力的世帯の増加」という記述は問題を表面的にしか捉えていないものだ。


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