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2013年5月 2・3面
 
          小室みえこ 3月議会レポート
どうなる?どうする!
社会資本の老朽化問題
 まちを形づくり、市民生活に欠かすことのできない生活の基盤となる社会資本の老朽化が問題になっています。
 市民生活が滞るだけでなく、命にかかわる事故にもなり兼ねません。全国では、次のような事故が起きています。 
◆2013年4月

 東京都町田市 5日東京都町田市金井の住宅地で水道管が破裂し、水が消火栓から大量に噴き出し、周辺の25世帯が一時断水するなどの影響がでました。水道管の消火栓部分が破損した結果、漏水したとみられる事故でした。
◆2012年2月
 静岡県浜松市 つり橋が45度傾き、その橋を渡っていた部活動中の高校生3人が怪我を負う事故が起こりました。原因はワイヤーを支える金具が老朽化で破損し、支えきれずに起こった事故でした。橋を管理する市では、昨年4月(10ヶ月前)に目視による点検のみで外側から見ただけでは金具の腐食を発見できませんでした。
◆2012年2月
 中央自動車道笹子トンネル
 天井板が崩落し9名が亡くなる痛ましい事故が起こってしまいました。事故後安全点検のあり方、老朽化の対象となるインフラの数の多さが浮き彫りになりました。このような事故は決して他人事ではありません。

小室 東京都市大学の中村英夫さんの話に、社会資本を人間の体に例えて、「人間ならここが痛い、ここの調子が悪いと言ってくれるが、橋も道路もトンネルもそうは言ってくれない。こちらから状態を点検し、早めに計画を立てる必要がある」とおっしゃっています。人間の健康管理と同様、予防と治療を適切に行うことだと言えます。
予算に計上されている「橋梁長寿化計画事業」は、緊急度、優先度からだと思いますがその内容をお聞きします。

市長 国交省は地方公共団体が管理する橋梁に対して、今後老朽化が増大するとし、対処療法的な対策から予防的な修繕や計画的な架け替えを図るための修繕計画を策定するものです。野田市の管理橋161橋については共同点検を進め、国が目安とする条件と重要度が高い43橋を選び橋梁長寿命化修繕計画を策定していく予定です。

小室 他のインフラの修繕計画についてはどのような計画で実施されるのでしょうか。

市長 国の事業として灌漑用水施設の長寿化を目的としたストックマネジメント事業を23年度から進めております。

小室みえこのコメント
 なんとも、歯切れの悪い答弁でした。
 平成21年の国交省白書によると「2037年(24年後)、過去に作った社会資本の維持管理更新が増大し新規事業はおろか、維持管理・更新の費用さえ不足する事態になる」と書かれていました。
 老朽化対策の講義の中で、ある講師が「首長も議員も一期4年の任期であるため、先々の対策に積極的になれない。」と揶揄されていました。苦笑いで済ませることができない事実です。財政状況が悪化し少子高齢化が進む上に社会資本の更新問題が重なるのです。先延ばしすることなく目をつむることなく、対策に乗り出すべきです。




子どもの貧困を考える
 今年に入り生活保護の引き下げが決定されました。3年かけて740億円を削減するとし、生活保護を受けている世帯の96%で受給額が減額されることになります。安倍政権が物価を2%引き上げること¥^ー09876543qwehjk

」:」;lkjhgfdsZxcvbn0..004+7名言し、そのもとで生活保護の引き下げが進めば貧困が深刻化することが目に見えています。
 生活保護費の引き下げで最も影響を受けるのが子どものいる世帯であり、問題をより深刻化させてしまいます。


                      
就学援助制度の内容
 経済的理由から就学費用を負担できない家庭に給食費・学用品費・修学旅行費などを援助する制度。学校教育法(第19条)に基づいて生活保護家庭のほか、市町村が独自に基準を設けて援助をしている制度です。
                          認定基準
 就学援助の対象世帯は生活保護世帯の収入(を1とした場合、野田市の場合は1.25倍)を基準としています。平成17年度より市町村が実施することになり、市町村の間で格差が生じています。(船橋市・柏市・四街道市は1.5倍)

                           野田市の状況
 就学援助を受給している児童・生徒の割合:
             野田市 8.9%   東京都 21.1%  全国 15.3%
この数字は、野田市で生活に困っている世帯が少ないことを意味しているわけではありません。自治体によってその援助の内容と基準が異なるため、仮に経済状況が同じであっても「対象になるか、ならないか」が、住んでいる自治体によって違ってくることがあります。支援が必要な子どもに必要な支援が届けられる制度であるべきです。

                           【質疑の一部】
小室
 保護者の中には、外国語を母国語とする方もいます。情報の格差が生じない対策が必要です。

教育部長
 
外国語で書かれた案内書を配布することを検討したいと思います。

小室みえこのコメント
 不正受給は問題ですが、そればかりをクローズアップさせることも問題です。本来必要な支援が行き届かなければ、貧困の連鎖を止めることはできません。将来にわたる対策と考えるべきです。



 
生ごみ減量のチャレンジ (その2)
 前号で紹介したキエーロ(その1)と併用して、生ごみの減量を試しました。
 野田市のゴミ処理の課題の一つに「ごみの中の水分量が多い」ことが挙げられます。千葉県内の他市におけるごみ質を調査した結果、水分量の平均は49%でしたが、野田市は54%と高くなっています(H21年調査)。特に厨芥類(主に台所から出る生ごみ)が水分の要因であることから生ごみを乾燥させてみました。

◆干すだけで減量

 スタート時 500g → 1日後 200g → 2日後 100g → 3日後 80g → 5日後 78g

* 肉や魚などを避け、果物の皮は虫が飛んできたため対象外としました。これはある日の夕食の調理に出た生ごみです。(筍の皮、ジャガイモの皮、人参の先、ブロッコリーの硬い部分など)2〜3日で十分減量効果がでました。



 
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