市民ネットワーク・のだ 市議選予定候補者


2期目 岡田さわこ
2期目に向かう決意

 この4年間、市民の人から寄せられた問題にすぐに現場に駆けつけ、解決するために一緒に市に要望をしたり、議会で発言し問題点を指摘してきました。先進的な他市の取り組みや専門家の意見を取り入れた提案をしても全く受け入れようとしない市長に対して思わず「市長が変わらなければ解決しないのですか」と叫んだ時もありました。議会の中での出来事や地域での活動の情報を発信した「議会報告」や「市民ネットワーク・のだ通信」を配布中に皆さんと取り上げた問題の話が出来た時にはエネルギーが湧いてきます。
 野田市における問題で最初に直面したのは、「みずきの街の大規模物流センター建設問題」です。景観を配慮したまちづくりを進めてきた小学校や公園が隣接する住宅地に法的に違法ではないと「大規模物流センター」を誘致するとした市との闘いがありました。住民の人たちと建設反対の集会を開き、署名運動や議会へ請願書を提出するなど、住民パワーの結束で沢山の時間を費やし運動した結果、地区計画を変更させて建設を阻止することができました。しかし、地域の人が安心して暮らせるようなまちづくりを考えていなかったことは許されることではありません。これからは二度とこのようなことが起きないように「景観条例」を市民参加で創っていくような市政であるべきではないでしょうか。
 また、来年度は中学校歴史公民教科書の採択の年ですが、横浜市などで採択されてしまった「アジアへの侵略戦争を美化する」教科書が学校で子どもたちに使われることなく、平和教育が受けられるように仲間と連携しながら働きかけをしていきます。
 今取り組んでいる「(有)柏廃材処理センターの健康被害問題」は、公害とも言える重大な問題です。原因究明をしようとしない行政を動かすことを緊急の課題とし、野田市に住んでいるすべての人が希望をもって暮らせるようにこれからも皆さんとともに活動していきます。
岡田さわこのプロフィール

1963年 東京都世田谷区に生まれる
1982年 専修大学松戸高校 卒業
1984年 千葉県保育専門学院 卒業
      鎌ヶ谷市立粟野保育園に3年間勤務
1996年 野田市に転居
2000年 「ゴミ問題」や「歴史教科諸問題」に取り組み活動
2005年 韓国での「アジアの平和歴史教育国際シンポジウム」に参加
2006年 野田市議会議員選挙初当選

 現 在  1期目 文教福祉委員 議会基本条例策定委員  家 族  夫・息子(22歳)・娘(20歳)
 住 所  278-0022 野田市山崎2553−49
     TEL 04−7121−1162


市民ネットワーク岡田さわこの4年間の議会活動より
 教育行政
・軽度発達障がいの子どもたちにサポート教員の配置を
・学習意欲につながらず、結果の分析が該当学年に役立たない全国一斉学力テストの不参加を
・子どもの人権意識を高め、あらゆる暴力から自分を守る力を引き出すCAP教育プログラムの実施を
・教育委員に透明性のある選考方法にして、現役の保護者を入れて
・学校図書館のオンライン化とすべての学校に図書館司書の配置を
・多くの市民や教職員が参加できるよう教科書展示会の夜間開催を

 福祉
・出産費用の立て替え制度の積極的なアナウンスを
・後期高齢者医療制度に反対
・ヘルパー養成講座の受講者が意欲をもてる体制づくり

 学童保育所委託問題
・学童指導員が変わることなく継続した保育を
・分割・委託を強行せずに保護者の意見を取り入れ話し合いをするべき

 環境
・農薬・薬剤を使わないまちづくりをめざし、散布状況のガイドライン作りを
・街の景観や樹形を生かした街路樹の剪定を
・ゴミ袋の記名強制の廃止を
・資源ごみ回収時の市民の負担の軽減を

 保育所問題
・保育の質の向上のために内部評価制度の実施や現場の保育士との十分な連携を
・兄弟は、同一保育所に入所できるようにするべき
・保育料の銀行引き落とし制度の導入を
・認可外保育所利用者に保育料の軽減を

 みずきの街の大規模物流センター建設問題
・物流センター建設に反対
・良好な街が保障される地区計画を

 その他
・東葛一他界自転車駐車場料金は、市民意見を聞いて値下げをするべき
・公共施設の電話予約やインターネット予約の導入を
・市報はタイムラグが生じないよう市民に情報が平等に届くシステムを(新聞折り込み・メール便など)
・まめバス検討委員会の傍聴の実現・市民意見が反映できるシステムを
・平和・反戦・憲法などについて市民が考える催しに積極的に後援をするべき


即刻稼働停止に!
(有)柏廃材処理センター(産業廃棄物処理施設)

 広がる健康被害
 柏廃材処理センターから異常な白煙が立ち込めたり、胸がしめつけられるような異臭、化学臭が頻繁にあり、地元の人が苦しんでいることは、これまで市議会(9月・12月議会)で取り上 げてきました。そしてとうとう専門医の診察を受けた数名の地元の人が化学物質過敏症と診断される事態になっています。(化学物質過敏症については千葉県のホームページをご覧ください)また昨年、野田市が実施した半径500メートルの健康被害調査では、42パーセントの人が異常を訴えていました。しかし、風向きによっては、もっと広い範囲に被害が及んでいる可能性があると専門家は指摘しています。

 健康被害の原因(化学物質)を調査した結果は?
 昨年から、「被害者の会」は、専門家とVOC(揮発性有機化合物)を測定してきました。その結果、
1,自動車排気汚染や野焼きの煙とは違うこと
2,杉並病の空気と類似していること
3,煙突から出るはずがない非常に燃えやすい物質が主に検出されている。おそらく破砕時に出たものだろう。
 また、柏廃材処理センターの近くでVOCを測定すると、VOCの合計量)が900μg/?という数値が出ました。体に支障が出るシックハウスガイドラインでは400μg/?、屋外の空気の目安はそれよりも低いため、県や市に報告して、原因究明をして特定をするように求めました。ようやく県は1月29日にVOC(揮発性有機化合物)の測定をしました。しかし専門家から
1,測定方法が不適当であるため、正確なデータが出ないのではないか
2,ごく薄くても有毒な物質があるから、健康被害の原因物質を追求するためには、濃度の低い高いに関わらず物質種類を漏れなく調べる必要がある。県のサンプリング方法では、検出できないこともある
3,微量でも猛毒なポリウレタンの分解物なども健康被害を引き起こしている可能性がある
4,最初は無毒な有機化合物質でも中途半端に酸化するとその過程で猛毒になる
と指摘されました。

 今後の県や市への働きかけ
 今回3月31日に分析結果がでましたが、県は濃度の高い物質の分析しかしていませんでした。しかし濃度が低い物質でも有毒な物が含まれているので測定したすべての物質の分析をするべきだと要望し、1日だけの調査ではなく、連続測定をするように働きかけていきます。また、野田市では、県と協定を結んで調査権を申し出ましたが、原因究明出来る体制がなければ、何の意味もありません。今後、環境保全課に調査出来る専門チームを配置することを要望していきます。

 私たち市民が声をあげていきましょう!
 野田市南部工場連絡協議会(47社)からも柏廃材処理センターの稼働による異臭、塩素臭、きな臭さ、降灰、違和感等の改善に要望が出されています。2月16日には県の廃棄物指導課と野田市の環境保全課に被害者の会と二ッ塚自治会会長はじめ役員、自治会員が、VOC測定結果を示し、早急な原因究明と稼働停止を訴えました。そのような働きかけの結果、野田健康福祉センターには、「柏廃材処理センターに係る症状の申し出票」が出せるようになっています。行政を動かすには、市民の声が重要です。今後も稼働停止に向けて運動をしていきます。


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