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No.95 2009年11月 2面
2009年9月議会レポート 岡田 さわこ
柏廃材センターの相次ぐ事故
健康被害・環境被害が発生!

(有) 柏廃材処理センター(産業廃棄物施設)に関わる
被害の経過の一部抜粋

(地元の人から聞き取り調査しました)

H19年4月
地元や周辺自治会の反対の中、二ッ塚地域の南部工業団地内に建設され稼働開始
H19年5月
煙突から白煙がもうもうとあがり、有害物質の塩化水素が基準値の10倍を超える事故発生(この数値は業者がシュミレーションした数値であり、県はなぜか、事故直後に測定をしていなかった)
周辺の人々は、塩化水素の霧が漂う状況で喉が焼けつき息も出来ない状態。樹木が枯れ、芽が出た人参が溶けてしまう。飼い犬が痙攣を起こす。事故の後も酸性や硫黄の臭いで喉の痛みが続いた
H19年10月
県から稼働停止と改善の勧告が出され、稼働を休止する
H20年3月
県の稼働停止を無視して改善もせず、一方的に稼働をはじめる
H21年6月
頻繁に異臭が出るようになり、周辺の人々が喉や目の痛み、頭痛、体のだるさを訴えはじめる
H21年7月30日
午後6時過ぎに施設内から白煙があがり、周辺に青グレーの煙が漂い、胸がしめつけられるような臭いが立ち込め、消防車が出動し異臭を確認。火事ではないため調査できず3時間後に県の監視班が到着したが、原因究明できない
H21年8月4 日、10日
基準値25を超える32と79という高い臭気濃度を市が測定
H21年8月14日
化学臭で塩化水素が出た時のように目と喉がひりひりする
H21年8月15日
施設内から7月30日同様の煙が立ちのぼり、消防署に住民が駆け込み出動を要請
H21年8月26日
従業員がベルトコンベアーに挟まれる死亡事故が発生
この後も頻繁に薬品臭、燃えカス、クレゾールの臭いなどがする日が続いている
 施設が稼働してからわずか1か月後には有害物質を発生させ、県から稼働停止を求められていたにもかかわらず、稼働し続け、煙や異臭を発生させている施設です。被害を受けている人々は、窓を閉め切り、洗濯物も干せず、体の不調を常に感じています。このまま稼働を続けていけば、被害地域は広がり、その影響は多くの人に及ぶと危惧されます。今、直接的に異常を感じていなくても、有害物質が体に蓄積されていく恐れがあると専門家も指摘しています。二ッ塚小学校に通うある児童は、喉の痛みや頭痛、目の充血という症状がでています。また、半径1.5キロメートル以内の住宅地に住む人からも異臭がすると聞いています。
 市民の健康や安全を守る責務が市にはあり、これまでの原因究明を県に早急に働きかける必要があります。さらに県に産廃施設の立ち入り調査権(白井市など45市町村が県と協定を結んでいる)を申し出て、市としても原因究明をすべきではないかと市長に質問したところ、「協定書のことは認識しているが、まずは県に原因究明してもらう」の一点張り。白井市は24時間体制で消防署と連携をしながら、産廃施設での事故についてはすぐに立ち入り調査をしています。健康調査アンケートを実施して、県に投げてしまう野田市には、本気で原因究明をする姿勢が見えません。これだけ不可解な事故と深刻な健康被害が出ているのに、稼働停止にならないことは許せません。市独自でもすぐに調査できる体制をつくり、直ちに原因究明をするべきです。


保護者の意見を無視しないで! 学童保育所分割問題
 野田市学童保育所連絡協議会は、22年度からの学童保育所整備計画案について「市長の説明責任を求める要求書」を提出しました。
 6月議会で市長は「過密学童は、分割ではなく新設だから市の責任で作るから保護者の合意はいらない」と論理をすり替えた答弁をしました。これに対して保護者からは「委託・分割にあたっては子どもたちを第一に考えてもらいたい」「市は保護者と歩み寄って話し合いをしてほしい」の声があがっています。このまま市長は保護者の意見を無視して、学童保育所を分割していくのでしょうか。断じて認めるわけにはいきません。


保育料、学童保育料の銀行引き落としを!
 現在野田市では、保護者が保育料学童保育料を現金での手渡しで行っています。近隣市ではどこも基本は銀行引き落としです。市は「保育料の徴収は業務と考えている」と答えました。本来このような公金を扱う業務を現場の保育士や学童指導員に保育中やらせることは問題です。早急に改善を求めました。






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