精神障がい者を抱えて

 世間一般では精神病と聞いただけで「怖い、何を仕出かすかわからない」と犯罪者予備軍みたいなイメージがあるのではないでしょうか。そうではありません。精神障がいに正しい知識があれば、多くのことを理解する事ができるのです。
 私も含めて多くの当事者を抱えた家庭は、世間の偏見を覆す事ができずに苦しんでいます。また一番苦しんでいるのは、当事者であるという事実を忘れてはなりません。それは社会復帰を目ざす者を阻む壁の大きな要因のひとつです。
 私の家ではホームヘルパー、精神科訪問看護サービスの支援を受けて安定をはかっていますが、多くの家庭は世間の偏見を恐れて支援を受けず、当事者をずっと見ていくという大きな重圧がかかっているのが現状です。当事者の家庭も支援が本当は必要です。
 今日ストレス社会が招く心の病は、障がい者白書(平成19年版)によると、303万人いると推計されており、誰でもなりうる心の病なのです。しかし、啓発活動が継続的でないと理解しにくいところもあります。学校教育において、エイズ啓発教育はおこなっているけれど、心の病啓発教育はないため、差別や偏見が解消されず今日に至っています。正しい心の病の知識が自分を守ってくれて、適切な治療を受けることは自分の人生、家族を守ることにつながります。
 精神障がい者が地域生活をしていくうえで、一時的な休息を取るために利用したり、家族が病気になった時や冠婚葬祭などの急用で家を空けたいときなどに、安心して預ける事ができるショートステイ(短期入院)を地域で確保する事が重要です。ぜひ野田市で取り組んでいただきたい。
(差別や偏見をなくしたい市民)


みんなで 核廃絶!! Part4
ピースのだ 槌田 春美

 ガザのイスラエル、パレスチナ紛争はついに1000余人もの無辜の方の「死」を招き停戦にこぎつけました。AP通信によると、アラブ諸国は、イスラエルが劣化ウラン弾を使用した痕跡が見つかったとして、国際原子力機関に調査を求める書簡を提出したそうです。最近の原発状況のご報告をいたします。
「浜岡原発1・2号炉廃炉、5・6号機新設」
(中部電力のあがき)

 運転開始から17年以上たつ「老朽原発」は全国で17基あります。静岡県浜岡原発1号機は76年、2号機は78年に運転開始した原発で、1号機は01年の配管破断事故から、2号機は04年の定期検査以来休止しています。修理、耐震指針の確保には3000億円、10年かかるため、中部電力は相変わらずの「地震予想無視」で、5・6号機の新設を決めたようです。
 しかし廃炉には両号で約54万トンの廃棄物(うち3%が放射性廃棄物)が出ます。その処分場所は未定です。
 原発の稼働は結局こうした負の遺産をまぬがれません。すでに青森県六ケ所村・再処理施設反対の意見広告は実を結び、08年2月16日東奥日報、3月29日岩手日報、9月21日毎日新聞に、賛同金約200万で掲載されました。これは、いかに反対の声が多いかを如実に示した成果といえるでしょう。
 我々廃原発グループ有志は今後、「浜岡原発を廃炉に」の意見広告運動を展開していく予定です。






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