市民ネットワーク 9月議会レポート

岡田 さわこ
《みずきの街》 物流センター問題
良好な街が保障される地区計画に!

 野田市はURと正式に地区計画変更の協議を行い、8月13日に事業者からURの了承のもと、事業計画の検討をはじめたという回答を得られたと公表しました。1年あまりつづいた大規模物流センター建設計画問題は、みずきの住民や市民の力が結束した運動が実を結び、白紙撤回となりました。

岡田 将来的にも良好なまちが保障されるようにすべきだと考えますがどのような地区計画にするのでしょうか。また、全部一戸建てということで協議しているのでしょうか。
市長 地区計画で倉庫を制限して、敷地の最低面積を180uにすることにより、住宅の建設が可能となります。現在、事業者がURに対して戸建分譲住宅に移行する了解をとっています。
岡田 一戸建てにするならば、今回の地区計画の変更は、現在の第二種住居地域から良好な街並みが守られる第一種低層住宅専用地域に近い規制内容にする必要があるのではないでしょうか。
市長 必要最低限で早急にやるということで地区計画の変更でやっていきます。戸建ては、URと事業者の契約の中で担保されると思っています。
岡田 地区計画を変更しても現在の第二種住居地域のままでは、高さ20mの7階建ての共同住宅も可能となってしまうことが考えられます。建て替えの時期の時期など、一戸建てと混在してしまう可能性があり、将来的に一戸建てという街並みがすべての街区において保障されるのでしょうか。
市長 用途地域の変更にすると事業者の経営状況から耐えられないので、地区計画の変更という妥協点を作ってきました。URとの約束の中で一戸建てにしますという形の中で計画をすすめていくふうに思っています。

岡田さわこのコメント
 せっかく地区計画を変更しても、戸建の街並みが形成されなければ何にもなりません。今後野田市には、事業者に対し戸建住宅地を推しすすめる強い指導力が求められます。市長は戸建住宅だと答弁しました。戸建てを計画するならば地区計画は、将来を見据えて良好な街並みが保障されるよう第一種低層住宅専用地域に近い規制内容に変更しなければならないと考えます。


学童保育所問題
子どもたちの安全は大丈夫か?

 現在、半数以上の学童保育所では3月から9月までの夕方5時から6時半まで指導員が1名で保育しています。野田市は「暗くなる10月から2月までは、2名体制にした。1名になる時間に何かあれば児童家庭課も含め駆けつけるので問題はない」との答弁でした。しかし、学童は空き教室を利用したり、独立しているので学校に人がいない時間もあります。万一不審者等が侵入した場合対応することが出来ません。近隣6市では子どもの安全を考えて必ず2名体制以上にしています。
 私は今後も子どもたちや指導員の安心安全を考え、指導員の増員を強く要望していきます。


「平和のための戦争展」
不可解、不当な後援拒否理由

 市民団体や個人の賛同者が結集した実行委員会主催の「平和のための戦争展」が8月に中央公民館で開かれました。マスコミで報道しきれていない現在の惨状の報告に会場から沢山の質問や意見が出る市民参加型の催しでした。ところが野田市は「行事に政治的傾向が顕著な内容である」「3年後の国民投票法施行後に憲法9条改正が発議されるのは必至であり、公務員の地位利用につながること」と不確かな予測を理由とした書面による不可解、不当な後援拒否をしました。国民投票法の施行は3年後であり、現在は発議されていません。したがって「公務員の地位利用」を理由にしたことは、市として明らかに逸脱したものであり、市長の論点をすり替えた答弁には、「平和尊重都市宣言」のかけらもなく問題です。


補正予算・委員会より
●古布内保育所が指定管理者に

 野田市は保育所を次々と指定管理者にしています。今回は、古布内保育所にたった1社しか応募がなく決めてしまいました。よりよい業者を選ぶためにプロポーザル方式にしている意味もありません。市は人件費が削減できると経済効率だけを主張していますが、安定性、継続性、専門性が確保できません。子どもたちを大切にした保育をするためにこれからも指定管理者にしないよう強く求めていきます。
岡田さわこ




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