リサイクルせっけんを使う暮らし Prat3
PRTR法 = Pollitant Release and Transter Register
GHS = Globally Haramonized System    .
NPO法人せっけんの街 滑川 邦子

 特定化学物質の把握と管理促進法(PRTE法)がスタートして7年。有害化学物質の排出量を対象事業者は報告しなければなりません。2003年の総排出量は事業所からは90万トン。それとは別に家庭からは6.2万トンと推計されました。
 その中で1位と3位は、主に合成洗剤に含まれるものです。PRTR法では第一種指定化学物質であり、「動植物の生息生育に支障を及ぼす恐れのあるもの」で、その有害性は、一定量異常の濃度になると水棲生物の生長や正常や正常な遊泳繁殖を阻害し、発生異常をもたらす、とされています。(柔軟材などにも指定物資が含まれています。)
 また国連からは地球レベルの問題として化学物質の危険有害性を分類し、わかりやすい絵でも表示するようGHSに基づく勧告が出されました。爆発性、引火性、急性毒性、発癌性、水棲環境有害性などのシンボルマークと、「危険」「警告」の注意表示が決められています。
 しかし実際にGHS表示がつけられるのは業務用に限られ、対象物質も99種に留まっています。本来ならPRTR法の指定物質を含む合成洗剤は「水棲環境有害性」の絵表示をつけて販売されるべきですが、一般商品にはつけられていません。消費者が置き去りにされているのが日本の現状です。

NPOせっけんの街は廃食油を再生したせっけん利用を進めています。
 問い合わせ先 7129−6088 菊地
 市民ネットワーク・のだ事務所でもせっけんの販売、廃食油の回収(せっけん購入の場合)を行っております。


「改正」教育基本法とどう闘うか!
 「改正」前の教育基本法は、個人の尊厳と平和主義を基本理念としています。しかし、「改正」教育基本法は、「伝統文化」や「愛国心」といった国家主義を教育現場に強制し、子ども一人ひとりが平等に学ぶ権利を奪い、「格差社会」を教育の場に持ち込むものです。これにより、今まで曲がりなりにも守られてきた子どもが主役の教育は、根底から変えられてしまう危険性があります。さらに伊吹文科相の「自民党の新憲法草案との整合性をチェックした」という発言は、大へん問題であり、この次のねらいは憲法の改悪であることは明白です。
 今後は「改正」教育基本法の関連法案が提出され、教育における自由と平等を解体するための具体的な動きが予想されます。また憲法九条の改悪に合わせて、「日の丸・君が代」強制など「愛国心」教育の徹底によって、戦争に加担する、戦争に反対しない国民づくりがねらわれるでしょう。私たちには、日本国憲法、そして日本が世界に向けて約束した「子どもの権利条約」があります。これをないがしろにした「改正」教育基本法による暴走を許さない闘いを押し進めていきましょう。
歴史教育者協議会常任委員 長屋 勝彦




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