市民ネットワークレポート

中井 洋子
エッ!新しいまちに
クランクだらけの道路!

 良好な住宅地として売り出し中の七光台駅前のパレットコート。駅へ向かう道路が、いつ事故が起きてもおかしくない状態であることがわかった。
 新しいまちにできたこの道路は、住宅地内の人や北部公民館周辺の住民が踏み切りから駅へ向かう唯一のアクセス道路として利用している。また本来北部小学校の通学路となるはずのところだ。6メートル道路だが大型車も走り、住宅地内の生活道路というより幹線道路に近い。「直角に近いカーブの道路に歩道がない」という苦情の電話に現場を見てみると、まるで自動車教習所のクランクが続いているようで、車が来ると歩行者は身をかわす場所もなく、立ち竦むしかないような危険な道路だ。
 この住宅地には200世帯の入居者があり、17年度も250戸程の売り出しが続く予定だ。
 通学区域の北部小学校の児童生徒数も去年は63人だったが、今年度は1.5倍以上の110人に増えている。現在住宅地内に新たに越してきた子どもたちは、線路沿いの道路に迂回して通学している。北部小の学校長からも「通学路として危険である」という意見が教育委員会に出されているという。
 

▲車がぶつかってきそう こわい!
しかし、通学路以前に駅へ向かう人の流れを考えた道路になっていない。新しいまちの道路がこのままでは、あまりにお粗末で安全上問題だ。もうすでに道路は舗装され、現在車同士は徐行や、交代ですれ違いながら走っているが、今後道路片側の宅地も売り出されるので、このままでは車が住宅に飛び込む危険性も増す。
 改善を求めて市の担当者や現地事務所と話し合いを重ねた結果、歩道確保を考えていくと回答を得ている。今後、どう進めていくか注視していきます。
(中井 洋子)


おち 邦子
国勢調査
何が問題か? どう守るプライバシー

 今年10月は5年に一度の国勢調査がある。個人情報を悪用した犯罪が増える中、どうプライバシーの漏洩を防ぐかが問題だ。これまでの調査でも「氏名を書く必要があるのか」「学歴や勤務先の名称までなぜ必要か」「調査員が顔見知りなので渡しにくい」などプライバシー保護の配慮が薄く、調査への疑問や不安の声が全国的に上がっていた。
 調査書を調査員が回収のおりにチェックする事になっているが、今回は糊付け封入された調査書は開封せずそのまま市役所に出すよう調査員に義務づけを強化することになった。多少改善されたとはいえ、野田市の場合900人もの調査員(自治会へ依頼)にプライバシー保護の意識を徹底できるのか心配だ。前回の調査員750名ほどの内、70才以上の高齢者が115名もおり、市の担当者も困惑するほどであった。個人情報保護の意識は世代間で大きく異なり、一般的に高齢世代はその意識が薄いと言われている。
 個人情報はストカーや振り込め詐欺などの犯罪に悪用されるばかりでなく、氏名、国籍、仕事内容などを一覧できる国勢調査情報は社会的差別を招く恐れもあるものだ。過去には、記入済みの調査書が盗まれた事件も起こっている。以上のような問題点を踏まえ、横浜市では全世帯に調査書の封入制をとるという。調査員がチェックすることなく直接市役所に出す方式である。
 全国一斉の調査費用は800億円もかかるが、80万世帯も回収できず、調査自体が成り立たなくなってきているのを国も認めている。人口などの基本的データだけを把握する方法を検討し、国勢調査のあり方を見直す時期と専門家は指摘している。
●調査書は糊付けしたものを市役所へ直接出す、郵送することもできます。
(おち 邦子)

どんどんおかしくなる パート2
議長ポストの私物化 6月議会流会

 6月定例議会の初日に過半数以上の議員が飯塚武議長の開会に応じず議会流会となった。
 飯塚武議長は昨年12月議会で「日本人じゃないのはだまってろ!」と暴言を吐いたため、私が懲罰動議を出し懲罰を受けた経歴がある。全国的にも例がない恥ずべきケースである。この時点で議長を当然辞任すべきであったが在任1年経った6月議会でも辞職の意向を示さなかったので、私たち市民ネットワークを含めた与野党5会派が議長の開会に応じなかった。しかし、市民ネット、共産党、新社会の3会派は議長の辞任は求めるが、議会を正常に開くことが大事と飯塚議長と話し合いを持ったが頑なな態度を示し解決の糸口すら得られなかった。本人の言い分は「仲間が裏切った(懲罰動議に自分の会派も含む与党が賛成したこと)ので、議長在職期限の1年の約束は守る必要がない」ということだった。ホトホトあきれた!議長ポストの私物化もいい加減にしろと言いたい。議会を混乱させた議長の責任の重さを本人は全く自覚していない。
 これまで議長職や重要案件は与党会派だけで根回しし、数の横暴で黒を白とごり押ししてきたが、一枚岩だった与党が崩れバトルが始まったのだ。ある与党の議員から「これからはスジ論を通していく」と遅まきの発言が出てきたが・・・。懲罰に賛成しながら議長の在職を認めてきた与党の責任も問いたい。
 議長のポストにしがみつく愚行に振り回されず議会を正常化するには議長不信任を多数で突きつけるしかない。与党の思惑が絡む中、全会派で協議を重ね臨時議会を7月〜8月ごろに開催し、その後9月の定例議会で議長不信任を出す運びにやっとなった。
 市民常識とかけ離れた議会の動きに、「どうせ、議員や議会なんてそんなもの」と愛想づかしが来るのだろうか。

「つくる会」の教科書使わないで! 市教委に署名提出
 中学校の教科書は4年に一度、市ごとあるいは複数の自治体の教育委員会が決めている。野田市の場合は流山、松戸市とともに各教育委員会選出の委員18名の「教科書採択協議会」で決めることになっている。
 数社ある歴史、公民の教科書のうち「つくる会(扶桑社)」の戦争を賛美し天皇を中心にすえた教科書を選ばないでと「子どもと教科書東葛ネット21・野田」が2043筆の署名を教育委員会へ提出した。
 栃木県大田原市では「つくる会」の教科書が採択されたということだが、7月11日に野田市を含む東葛西地区の教科書採択は終わっている。8月31日まで結果は公表しないそうだが、多くの市民の声を反映した教科書を採択していると信じている。
(おち 邦子)

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