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No. 2010年10月 1面

子宮頸がんをワクチンで予防?

 市民ネットワークは、「子宮頸がん予防ワクチン接種への公費助成」に反対の立場です。エッ、何故?と思われる方が少なくないと思います。子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)によって感染し発症されるとされ、ワクチンが開発されました。

ワクチンの効果に疑問が!
 日本で平成21年10月に薬事承認(販売元:グラクソ・スミスクライン社)したのは、サーバリックスです。しかし、問題はこのワクチンの効果が限定的であるということです。HPVは、現在確認されている100〜200種以上のタイプがあり、その中で子宮頸がんを引き起こすのは十数種類ですが、サーバリックスはそのうちHPV16型・HPV18型に対応したものです。日本人の子宮頸がんの50〜70%は16型・18型と言われ接種した人全部に効果があるわけではありません。
 また、このウイルスは性交渉によって、人から人に感染しますが通常はHPVに感染しても自然に治りウイルスも消滅します。WHOの推定では感染者の0.15%という確率でウイルスが消滅せずに数年後、前がん状態になりますがこの段階で治療すればほぼ確実に治るとされています。

受診率向上が重要
 子宮頸がんを予防するには、定期的に子宮頸がん検診を受けることが重要です。しかしながら、野田市における子宮頸がん検診の受診率は24.1%と低く、子宮頸がんの発症で問題になっている若年層の受診率はさらに下回っているのが現状です。また、厚生省のホームページにも掲載されていますが、HPVワクチン接種は子宮頸部のがん検診に置き換わるものではなく、ワクチン接種後も引き続き検診を行う必要があることが示されています。加えて、性交渉後だと効果がないため、小学生の子どものうちから副作用が心配されるワクチンをわざわざ高額な費用をかけて接種することになります。それよりも各家庭や学校現場で性教育について正しい知識を伝えることが重要です。子宮頸がん検診率を高め、体制をつくって行くことが自治体の責務とし反対しました。

(小室みえこ)


野田市二〇〇九年度決算より

●不燃物処理施設建設でのPFI事業の失敗のツケが不燃物ゴミ仮置き場管理運営費の5926万円と無駄な出費となりました。
●ゴミ袋をトイレットペーパーに交換する事業費2959万円で、年間に1回もゴミ袋を使わず、全てトイレットペーパーに交換している人が2357人もいました。ゴミに対する市民意識が向上している半面、野焼きをして節約している例(市に野焼きの苦情は59件寄せられた)があるため、廃止するべきでした。
(岡田さわこ)


常任委員会より

●野田市公民館と中央コミュニティ会館に指定管理者制度が導入される議案が多数で可決されてしまいました。欅のホールには、唯一市の直営で中心的役割を担う興風図書館があり、一体化の中で文化を担い、学びたいと市民が意欲を持てる施設運営が損なわれるとして反対としました。
●花輪保育所にも指定管理者制度が導入される議案が可決されてしまいました。人件費削減を推進するのではなく、公立保育所において、子どもの人権が守られ、個性が尊重される保育理念の確立と質の向上をはかることこそ最重要課題として反対しました。
(岡田さわこ)





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