中井洋子 2期目へ向かって
12月議会レポート
消費生活センターの充実を
 使った覚えのないインターネットや国際電話料金の請求・強引な訪問販売・サイドビジネス商法など、販売や契約によるトラブルが急増している。野田市でも昨年は架空請求の相談が急増して2107件もあった。

 市の消費生活センターでは、専門家の相談員が問題解決に向けての相談や情報提供を行っているが、今年度もTVコマーシャルで有名な英会話教室の解約トラブルや、高齢者を狙ったリフォーム詐欺、多重債務など問題が複雑化して、解決に時間がかかるものが増えたという。
 相談は(月)〜(金)の10時〜4時を相談員1人体制で受けているが、窓口にきた人の話を聞きながら、電話での問い合わせなどあって、てんてこ舞いの忙しさだ。その上業務に必要なパソコン設置もこれからだ。市役所2階市民生活課の隣の部屋がセンターだが、奥まっていてわかりづらく、「いざ使おうとしたが場所がわからない」という声が多い。
 今回聞き取り調査で他市と較べると、同じセンターとはいえ大きな違いがあった。流山市では常時2〜3人の相談員、四街道市も2人体制である。両市とも相談件数が増えたので、拡充したという。
 誰もが利用しやすいように場所は1階にして、相談員を増やして市民サービスを充実させるように改善を求めている。

消費生活センターの充実を
 05年10月に野田市で発覚した5歳女の子と3歳男の子の児童虐待は、大きく新聞報道された。子どもが裸足で逃げ出して保護されたので、辛うじて最悪の事態は免れたが、不自然な痩せ方で、日常的に母親や同居の男性から暴行を受けていたという。市は事件の1ヶ月半も前にすでに付近住民から「虐待を受けているような子どもがいる」と通報を受けていた。市の担当者が8回も訪問したが、何の手がかりも得ず子どもの姿を確認出来ないままだった。

中井 市は8月31日の通報後に誰が訪問していたのか、子どもを保護する手立てをどう進めていたのか?
市長 児童家庭課職員やケースワーカー、主任児童委員でその都度それぞれに訪問した。
中井 職員が共通の認識をもって訪問に当たっていれば、母親との話の中から子どもの様子をうかがうことが出来たのではないか。
市長 柏の児童相談所と連絡しながら対応した。住民票が野田にないので、今後は警察に頼むしかない。
↑言い訳は通用しない。昨年から児童虐待の責任は県から市へ移っているのに・・・

中井 警察が立ち入る前に、やるべきことや対策があるはずだ。県の統計でも船橋に次ぎ、野田市は虐待相談の割合が多い。外から見えにくく複雑なのが虐待だ。9月議会で市民ネットワークのおち議員は別の虐待ケースで市の対応のまずさを指摘していたところだ。一人しかいないケースワーカーを増やし、流山市や我孫子市のように児童虐待防止室などの専任体制にする必要がある。


中井洋子 4年の歩みから見えたこと
 議会に市民の暮らしの中からの声を届けたいという思いから4年間議員活動してきました。関宿町との合併や議会の流会、四苦八苦した決算委員会など、外から見えにくい様々な場面を経験しました。質問に応えようとしない答弁には、権力を持つものの不遜さと市民不在を強く感じ憤りを覚えました。千葉県知事選挙では福祉に力を入れている2期目の堂本知事を引き続き応援しました。
 学習会などから見えてきた課題や地域の人から寄せられる声に共感しつつ毎回議会で発言し、ホットな情報を毎月「中井洋子の議会報告」で駅や地域に発信してきました。
 その積み重ねで市民ネットワークが長年提案してきたまめバスが実現できました。運行ルートも自分たちで実際に走って、住宅地をルートに入れるなど、さらに具体的に進めてきました。七光台駅前開発区域の危険な道路は、「通学路なのに子どもたちが通れない」という地域の人からの声がきっかけで、現地事務所や市の担当者と粘り強く話し合いを重ねたことで歩道設置を実現させました。駅前広場の設計も改善を求め、バリアフリー化をより一層進めることができました。
 既成政党にとらわれない、ごく普通の市民が活動している「市民ネットワーク・のだ」が議会に議員を送り出してから20年になります。暮らしの中からの疑問や問題を率直に提案できるのは、しがらみや利権と無縁だからです。
 東葛一少子高齢化の進む野田の市民ニーズは何か、大きな道路や開発のまちづくりが、生活の充実につながるのだろうか。市民と情報を共有しながら市民参画で様々な人の知恵や力を生かせば、もっと居心地の良い野田市になるのではないでしょうか。
 市民感覚を発信しながら、誰もが住み続けたいと思える野田のまちを目指して、今後も活動していきます。


中井洋子のプロフィール
1955年 東京都渋谷区に生まれる
1974年 山脇学園高等学校卒業
1977年 東洋鋼鈑括弧(株)勤務
1988年 野田市西三ヶ尾に転居
1992年 野田市梅郷自治会環境委員
2002年 市民ネットワーク・のだ 事務局長
    野田市議会議員初当選
現 在 1期目
家 族 夫・息子(22歳)娘(19歳)
好きなこと 犬と遊ぶこと

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